Origin of the company name

(株)時計塔フーズは、商都「尾道」の対岸「向島」にあり、本社のある小高い丘からは尾道水道を挟んで尾道の町が一望できます。その場所にかつて大きな時計塔が立っていたことが 社名の由来です。

 

丘に立っていた往時の時計塔 [1926-196?](写真:土本寿美 氏)
1959年(昭和34年)当時撮影

 

 

旧向島町史によると、
時計塔は大正末期 1926年(大正15年)に建設。尾道造船の前身である向島船渠の初代社長(濱根岸太郎 氏)の功労を顕彰するために、尾道水道に面した同社裏手の小高い丘に5000円を投じて建てられました。
工場が日立造船向島工場(当時は大阪鉄工所)に移り変わった後も引き継がれ、昭和30年代半ば1961年(昭和36年)頃まであったようです。
時計塔の高さは12メートル、三角柱の上部2面に大時計が据えてあり、文字盤の直径は1.3メートルもありました。
腕時計をしている人が少なかった当時、造船所で働く人や地域の人たちに時を知らせ、向島の風物詩として親しまれました。
当時は海図にも記され、尾道水道を航行する船舶の道しるべとして役立ったそうです。